第109回【ジャグラーな人々。】5号機ジャグは「だが、それがいい」/佐々木真
最終更新日2021.01.11
11日という微妙な更新タイミングですが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年から引き続き、今更ながら5号機『アイムジャグラーEX』の話からとなります。今回はちゃんと打っての感想です。うん、今回は感情論のようなものです。新年一発目から難しすぎる話もどうかと思うので(笑)。
昨年から引き続き、今更ながら5号機『アイムジャグラーEX』の話からとなります。今回はちゃんと打っての感想です。うん、今回は感情論のようなものです。新年一発目から難しすぎる話もどうかと思うので(笑)。
■アイムジャグラーEX(2007年1月)■

「だが、それがいい」
「花の慶次」に出てくる言葉ですが(パチンコの初代は2007年登場と5号機アイジャグと同期です)、5号機ジャグラーシリーズを総評するとこの言葉に尽きるかもしれません。
遊技機規則の改正により、4号機ジャグラーを好きになったレアハズレも小役補正機能も搭載することができなくなりました。残ったのはGOGO!ランプで正確なボーナス成立ゲームを教えてくれるところだけです。しかし、前回も書いた通り。初期5号機はボーナスを中心としたゲーム性の機種が多く、きっちり打てれば成立ゲームはほぼ分かります。出目を含め、他の機種で賄えてしまう楽しさなんですね。
口の悪い方ならこう切り捨てるでしょう「前のほうが良かった」と。でも、冷静に考えてみてください。4号機ジャグでレアハズレのテーブルを使って楽しむのはメジャーではなかったですし、小役補正機能をフルに使って立ち回っていた人も圧倒的な少数派です。
変に足りなくなった部分を補おうとか考えてこねくり回すのではなく、愛される本質を大切にする。その継続がジャグラーシリーズの積み上げた信用です。
向くべきは、私のような小賢しい打ち手ではなく「今日も出てないわねえ」と言いながらも当たり前のように着席して、1つのGOGO!ランプに一喜一憂する。そんなジャグを打つのが日常となっている方々でしょう。盛り上がっていれば大切にされるし、設定が入れば小賢しい人々も集まって新たな楽しさを探しますよ。
なので、私が4号機で好きだった部分がなくなったのは納得しています。この頃から割と遊技機規則を勉強していて、できることとできないことを理解していて覚悟があったからかもしれませんけどね。そんな中で、変にこちら側のユーザーを気にするのではなく、大事な部分を貫いてくれたのが嬉しいくらい。なので「だが、それがいい」となるのです。
「花の慶次」に出てくる言葉ですが(パチンコの初代は2007年登場と5号機アイジャグと同期です)、5号機ジャグラーシリーズを総評するとこの言葉に尽きるかもしれません。
遊技機規則の改正により、4号機ジャグラーを好きになったレアハズレも小役補正機能も搭載することができなくなりました。残ったのはGOGO!ランプで正確なボーナス成立ゲームを教えてくれるところだけです。しかし、前回も書いた通り。初期5号機はボーナスを中心としたゲーム性の機種が多く、きっちり打てれば成立ゲームはほぼ分かります。出目を含め、他の機種で賄えてしまう楽しさなんですね。
口の悪い方ならこう切り捨てるでしょう「前のほうが良かった」と。でも、冷静に考えてみてください。4号機ジャグでレアハズレのテーブルを使って楽しむのはメジャーではなかったですし、小役補正機能をフルに使って立ち回っていた人も圧倒的な少数派です。
変に足りなくなった部分を補おうとか考えてこねくり回すのではなく、愛される本質を大切にする。その継続がジャグラーシリーズの積み上げた信用です。
向くべきは、私のような小賢しい打ち手ではなく「今日も出てないわねえ」と言いながらも当たり前のように着席して、1つのGOGO!ランプに一喜一憂する。そんなジャグを打つのが日常となっている方々でしょう。盛り上がっていれば大切にされるし、設定が入れば小賢しい人々も集まって新たな楽しさを探しますよ。
なので、私が4号機で好きだった部分がなくなったのは納得しています。この頃から割と遊技機規則を勉強していて、できることとできないことを理解していて覚悟があったからかもしれませんけどね。そんな中で、変にこちら側のユーザーを気にするのではなく、大事な部分を貫いてくれたのが嬉しいくらい。なので「だが、それがいい」となるのです。
●私の評価、ヘンですか?
ということで、薄々感じられているとは思いますが。5号機『アイムジャグラーEX』は、私の心にジャストミートというわけではありません。かといってデキが悪いとはまったく思いません。好きか嫌いかでいえば大好物です。ジャグに求めること、他の機種で補いたいこと。いろいろあって、その日の気分で打ちたいものを選べば良いじゃないですか。
このような仕事をしていると、毎年のようにその年度の代表機種を選ぶ企画に参加させられます。カミングアウトしておきますと、ライター生活の20年間で一度もジャグ系に1位票を投じたことがありません。1位だと思った年もありません。
変な例えかもしれませんが、ジャグ系は演歌のようなものだと思っています。一発屋的な瞬発力はなくとも、ジワジワとロングセールスとなるような。後から振り返って「あの年はジャグラーの年でした」と言われても、常に高い人気だからその年の光景を想像するのに時間がかかってしまいます。選びにくいんです。
盛り上がった機種があって、それが時代とともにいろいろ変わっていっても、その横に必ずあるのがジャグラーだと思っています。永遠の3番手くらいがちょうど良いのかもしれません。いや、この順位はもう少し低いほうが全体的に盛り上がったと言えるので好ましかったりもしますが。私の中では、絶対評価ではなく相対評価となる唯一の機種です。
1シリーズだけ評価基準が違うのは圧倒的な1位の裏返しでもあります。嘘ではありません(笑)。
GOGOPARKで書くようになる前、平成から令和になるタイミングで「平成のパチスロを作った10機種ランキング」というのを書いたことがあります。代表するではなく“作った”がポイント。新しいシステムを生み出したものなどを中心に独断と偏見で評価したものです。順位だけ書くとこうなります。
10位:ミラクル(3号機:新たなBIG方式)
9位:小麦ちゃんマジカルて(5号機:新たな技術介入)
8位:HEY!鏡(6号機:新たなATの基本形)
7位:ドラキュラ(5号機:リノタイプの原型)
6位:ニューパルサー(4号機:ノーマルの基本を確立)
5位:忍魂(5号機:現行ARTの基本形)
4位:エージェントクライシス(5号機:現行ATの元祖)
3位:キングパルサー(4号機:ストック機の基本形)
2位:獣王(4号機:AT時代、大量出玉時代、等価交換の流れに)
1位:ジャグラーシリーズ(平成パチスロの象徴)
2位までの機種は、それを手本にその新システムが一時代を築きました。新たなアイデアを形にするのは大変なことですが、そこから応用もされやすいんですね。
ジャグラーはどうでしょう? 5号機では類似機種をたくさん作られました。しかし、いずれも短命に終わりました。これだけ長く別格として愛される秘訣や細かな違い・こだわりは、簡単な言葉で説明できるものではないのでしょう。私はもっとも作るのが難しい機種がジャグラーだと思っています。
これからも1年単位では1位とすることはないでしょうが、長期スパンで考えるとダントツの1位なのです。と、個人的な評価の話で終わってしまいました。次回こそはリールなどのことを書きます(笑)。
このような仕事をしていると、毎年のようにその年度の代表機種を選ぶ企画に参加させられます。カミングアウトしておきますと、ライター生活の20年間で一度もジャグ系に1位票を投じたことがありません。1位だと思った年もありません。
変な例えかもしれませんが、ジャグ系は演歌のようなものだと思っています。一発屋的な瞬発力はなくとも、ジワジワとロングセールスとなるような。後から振り返って「あの年はジャグラーの年でした」と言われても、常に高い人気だからその年の光景を想像するのに時間がかかってしまいます。選びにくいんです。
盛り上がった機種があって、それが時代とともにいろいろ変わっていっても、その横に必ずあるのがジャグラーだと思っています。永遠の3番手くらいがちょうど良いのかもしれません。いや、この順位はもう少し低いほうが全体的に盛り上がったと言えるので好ましかったりもしますが。私の中では、絶対評価ではなく相対評価となる唯一の機種です。
1シリーズだけ評価基準が違うのは圧倒的な1位の裏返しでもあります。嘘ではありません(笑)。
GOGOPARKで書くようになる前、平成から令和になるタイミングで「平成のパチスロを作った10機種ランキング」というのを書いたことがあります。代表するではなく“作った”がポイント。新しいシステムを生み出したものなどを中心に独断と偏見で評価したものです。順位だけ書くとこうなります。
10位:ミラクル(3号機:新たなBIG方式)
9位:小麦ちゃんマジカルて(5号機:新たな技術介入)
8位:HEY!鏡(6号機:新たなATの基本形)
7位:ドラキュラ(5号機:リノタイプの原型)
6位:ニューパルサー(4号機:ノーマルの基本を確立)
5位:忍魂(5号機:現行ARTの基本形)
4位:エージェントクライシス(5号機:現行ATの元祖)
3位:キングパルサー(4号機:ストック機の基本形)
2位:獣王(4号機:AT時代、大量出玉時代、等価交換の流れに)
1位:ジャグラーシリーズ(平成パチスロの象徴)
2位までの機種は、それを手本にその新システムが一時代を築きました。新たなアイデアを形にするのは大変なことですが、そこから応用もされやすいんですね。
ジャグラーはどうでしょう? 5号機では類似機種をたくさん作られました。しかし、いずれも短命に終わりました。これだけ長く別格として愛される秘訣や細かな違い・こだわりは、簡単な言葉で説明できるものではないのでしょう。私はもっとも作るのが難しい機種がジャグラーだと思っています。
これからも1年単位では1位とすることはないでしょうが、長期スパンで考えるとダントツの1位なのです。と、個人的な評価の話で終わってしまいました。次回こそはリールなどのことを書きます(笑)。
※佐々木真さんのコラムは毎月11日、21日更新予定です!次回お楽しみに!!
「佐々木真」プロフィール パチスロ歴30年の2号機世代。歴代で好きなジャグラーは、迷うところだけど『ジャグラーTM』。目下の悩みは、リプレイを1/7.3で引けないこと。 |
- 佐々木真
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