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第539回【アニマルかつみ】レジェンド オブ ジャグラー~ハードウェアを完全一新したシリーズ第3作【ジャグラーな人々。】

最終更新日2023.05.08
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激動の20世紀が終焉を迎え、21世紀が幕を開けた2001年。パチスロの世界もまた、新たな時代を迎えようとしていました。

 

 

前回も触れたとおり、1998年頃から技術介入によって出玉を増やす「CT機」や「大量獲得タイプ」、そして有効ライン数の増加によってボーナス確率の向上を実現した「7ライン機」といった新ジャンルが続々と登場し、パチスロは目まぐるしいまでの進化と多様化を遂げました。

 

 

そして新世紀の到来を目前にした2000年、さらに大きなエポックが起こります。「演出専用サブ基板の搭載」がそれです。

 

 

従来、サウンドやランプ類による演出は、ボーナス抽選やリール制御などと同様にメイン基板上のチップで制御していたのですが、それを独立した大容量の専用基板に移行。これにより、液晶ディスプレイによるアニメーションや、高品質のステレオサウンドが可能となり、ゲーム演出のクオリティが飛躍的に向上したのです。

 

 

このサブ基板の搭載とともに誕生したのが、現行6号機においても出玉獲得の要となっている「AT(アシストタイム)機能」。押し順や絵柄の組み合わせなどで振り分けられていて同時にフォローすることのできない小役を、演出の一環として発生する指示機能(ナビ)に従うことで完全奪取し出玉を増やすというものです。

 

 

最初期のATは、「コインを微増させつつボーナス成立を待つ」といった補助的なものでしたが、やがてボーナスと同様にそれ自体で出玉をガンガン増やす仕様が主流となり、メーカー間の出玉競争は激化の一途を辿ることとなります。

 

 

そんな風に、新たなトレンドの誕生にパチスロ市場が沸き立つ中、『ジャグラー』シリーズ3作目となるマシン、『ゴーゴージャグラーSP』がリリースされます。

最大のエポックは、3-2号機『アポロン』から使われてきた古い筐体を脱ぎ捨て、ハードウェアを完全一新したことに尽きるでしょう。従来、向かってやや左側にオフセットされていた細身のリールユニットは、幅が約1.5倍にまでワイドになって絵柄の視認性は格段にアップ。また、MAX BET機能の採用により操作性も飛躍的に向上し、スムーズ&スピーディーなプレイが可能となりました。

 

 

その一方で、ゲーム性や出玉性能にかかわるベーシックな部分は、初代『ジャグラー』を完全踏襲。役構成や払い出し、絵柄配列といった基本的な仕様からスペックに至るまで、すべて初代『ジャグラー』と同じだったのです。

 

 

『ジャグラー』シリーズの命ともいえる「GOGO!ランプ」によるボーナス告知についても同様。先代の『ジャグラーV』では、レバーオンストップボタン有効時の「先告知」もありましたが、本作は初代と同様に全リール停止最終ボタンから指を離した瞬間での「後告知」オンリーとなっていました。

 

 

時期的に初代『ジャグラー』の設置期限が迫り、そっくりそのまま入れ替えることを前提にしていたのでしょう。とにかく、ハードウェアが一新された以外は、何から何まで初代と同じだったわけです。

 

 

すでに北電子の大看板として圧倒的な存在感を示していた『ジャグラー』。新しくすべき部分は新しくし、変えてはならない部分は絶対に変えない──『ゴーゴージャグラーSP』は、そんな意気込みとこだわりを感じさせる一作だったと言えるでしょう。

※アニマルかつみさんのコラムは毎月8日更新予定です!次回お楽しみに!!

「アニマルかつみ」プロフィール


兵庫県尼崎市出身。1992年春から30年にわたってパチスロ必勝ガイドをメインに執筆活動を続ける大ベテラン。誌上企画として弟分のガル憎と結成した師弟コンビ「マッパチ」で一世を風靡する。最近ではYouTube動画チャンネル「ぱち馬鹿っ!!」のメンバーとして、各種コンテンツの制作や出演、生配信などに精を出している。ライター稼業のかたわら、ロックバンドのベースプレイヤーとしても活動中。酒とロックと猫を愛する。



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